古今和歌集 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
紀貫之ら四人に勅撰和歌集作成の命が下ったのは延喜五(九○五)年のことであった.『万葉集』以後長いあいだ,公の席では漢詩文が隆盛を極めていただけに,選者たちの喜びは大きかったに違いない.約十年の歳月をかけ,古今の和歌を精選して成った.作風は万葉風にくらべ理知的・内省的で技巧に富み後世に絶大な影響を与えた.
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内容(「BOOK」データベースより)
紀貫之ら4人に勅撰和歌集作成の命が下ったのは905(延喜5)年のことであった。『万葉集』以後、公けの席での漢詩文隆盛の中で、はじめて「やまとうた」を選ぶ貫之たちの喜びは大きかったに違いない。10年の歳月をかけ古今の和歌を精選して成った。作風は万葉風にくらべ理知的・内省的で技巧に富み、後世に絶大な影響を与えた。
新編日本古典文学全集 (66) 井原西鶴集 (1) (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
"好色"の語が災いしたか、近代小説の祖とまで内外ともに評価の高い「好色一代男」をのせた教科書にはお目にかかったことがありません。「なんだ、ポルノか」くらいの軽い印象で素通りする読者が大多数だとしたら、ゆゆしきことと言わねばなりません。 好色(色好み)こそ、民族の元気、ひいては文化を支える営みである、とは、巻頭の古典への招待で暉峻康隆先生が力説されるところですが、この際、やや疲れ気味のあなたに是非おすすめしたい提言です。 桜もちるに嘆き、月はかぎりありて入佐山…… 冒頭からいきなり好物の桜餅が出たと勘違いした女子大生がいたそうですが、中沢新一氏が"横っとび"といわれるほど連想が自在で省略の多い独特の文体に素手で立ち向かうのは、土台、無理。 桜もすぐ散ってしまって嘆きの種だし、月も限りがあって山の端にはいってしまう。 下段の現代語訳へと眼を上下させるだけで、魅力溢れる歯切れのよい文体とともに確実に西鶴のメッセージはあなたに届くわけです。本全集ならではの強味と申せましょう。 自然美よりも人間的な愛欲こそという、反中世的な人間主義宣言。 この鑑賞注によって、「好色一代男」こそ元禄ルネッサンスの高らかなファンファーレであったことがよくご理解いただけると確信します。好色五人女、好色一代女とも。
出版社からのコメント
俳諧連句の早詠みチャンピョン・西鶴は「好色一代男」で初めて、小説に手を染めた。軽やかに展開するエネルギッシュな人物群像・時代風俗。権威の定評ある全訳と的確な語注・鑑賞で、浮世草子のバイタリティを今に。
愛とまぐはひの古事記 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
「まぐはひ」とは性交から結婚までを含む広ーい概念。愛とまぐはひで読み解く古事記のなんと現代的なこと。
人間関係とストレスに疲れた現代人には、源氏物語より古事記を読むことをすすめたい、と著者は言います。感情を溜め込むばかりで放出しない源氏物語の人々と違い、大のおとなが大声で泣き叫び、哄笑する古事記の世界の神人たちの立ち振る舞いには、現代人の心を開放する力があると。加えて、古事記の世界の根底に流れる「人草」(人を植物にたとえる)の世界観も、不思議な癒しのパワーにつながるのでしょう。
* 女から先に男に好きとは言ってはいけない!?
* 女性をイカせられない男は「負け」!?
* ブスを裏切る男は、美人をも裏切る!?
* 脱糞は非日常のエクスタシーを得る奇跡体験!?
* 大人の女の中でイッてこそ男は一人前!?
等々、奔放なエロスと爆笑の糞尿譚が、不思議な清浄感とともに心に染み込んでくる、痛快無比な古典エッセイです。
内容(「BOOK」データベースより)
最古の記録文学が現代人を癒す。ブスを裏切る男は、美人も裏切る?ブス論・大塚ひかりの「エロス論」。
日本書紀〈上〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「古事記」とともに古代史上の必読の文献といわれている「日本書記」は、天武天皇の発意により舎人親王のもとで養老4年に完成した官撰の歴史書であるが、30巻にも及ぶ尨大な量と漢文体の難解さの故に、これまで一般には馳染みにくいものとされてきた。本書は、その「日本書記」を初めて全現代語訳した画期的な労作である。
著者紹介
1918年京都府生まれ。1941年法政大学国漢科卒業。1943年早稲田大学文学部卒業。1952年立命館大学経済学部卒業。京都大学教育学部留学。国文学専攻。清風高校など高校教師を経て、滋賀文教短期大学教授。奈良芸術短期大学講師。著書に『続日本記 上・中・下』(全現代語訳・学術文庫)がある。1992年没。
詩本草 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
富士登山の粥、伊勢四日市の蟹、舞阪の桃…。江戸時代後期、遊歴の漢詩人柏木如亭が、行く先々で口にした美食と、旅の記憶に漢詩を結合させた随筆。漢文体ゆえにあまり知られてはいないが、『随園食単』『美味礼讃』に匹敵する魅力的な一品。
この一冊で読める!「日本の古典50冊」 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
『古事記』から『東海道中膝栗毛』まで、50冊がこの1冊ですべて読める。各作品のダイジェストから、時代背景、名場面、作品の“より深い”味わい方までを徹底網羅。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿刀田 高
1935年東京に生まれる。早稲田大学第一文学部でフランス文学を専攻。国立国会図書館勤務を経て作家に。短編集『ナポレオン狂』で直木賞、また『新トロイア物語』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
今昔物語集―本朝部〈上〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
全篇の冒頭が「今は昔」で始まる,平安末期に成立した説話集の最高峰.天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の3部構成で,それぞれ仏法篇,世俗篇に大別される.仏法篇は釈迦の誕生から日本への伝来を物語り,世俗篇は人間の様々な生態を描き尽くす.本文庫では「天竺・震旦部」1冊,「本朝部」3冊に約400話を抄録.
内容(「BOOK」データベースより)
全篇「今は昔」で始まり乾いた筆致で仏と人間の世界を描き尽くす、日本説話文学の最高峰。天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の三部構成になっており、本文庫では「天竺・震旦部」一冊、「本朝部」三冊に約四〇〇話を抄録。
萬葉集釋注〈9〉巻第十七・巻第十八 (文庫)
出版社 / 著者からの内容紹介
歌群ごとの釈注による、壮大な万葉物語。
東歌やさまざまな長篇・短篇歌物語が収められる第七・八巻。最後の第九・十巻は、防人歌を含む大伴家持の歌日誌を基に構成されるが、天平宝字三年春の家持の賀歌をもって万葉集は幕を閉じる。
内容(「BOOK」データベースより)
大伴家持の歌日誌を基に構成される末四巻のうち、巻十七と巻十八とを収録。『万葉集』第二部の開幕である。天平十八年秋、勇躍越中に赴いた家持は、歌友大伴池主たちと、旅人・憶良の筑紫歌壇を彷彿とさせる文学的世界を築き上げた。巻十七は第一部にもれた天平二年の歌から同二十年春の歌まで、巻十八は引き続き天平勝宝二年春の歌までを収め、巻五同様、漢文作品にも富む。
女殺油地獄 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
元禄~享保にかけて、上方で一大ブームを巻き起こした近松門左衛門。人形浄瑠璃のみならず歌舞伎の脚本もてがけ、人気作家としてもてはやされた。本書は、数多い近松の作品の中から、「世話もの」を中心にとりあげて、劇作家田中澄江が現代語訳に挑戦した力作。表題作のほか、『心中天の網島』『堀川波鼓』『鑓の権三重帷子』『国性爺合戦』が収録されている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田中 澄江
1908年~2001年。東京都に生まれる。東京女子高等師範(現お茶の水女子大学)国文科卒業。聖心女子学院に勤務するかたわら、劇作家をめざす。1934年、『めし』などの作品でブルーリボン賞脚本賞を受賞。その後、戯曲『つづみの女』『がらしあ・細川夫人』、小説『虹は夜』などを発表、NHK朝のテレビ小説『うず潮』などのシナリオもてがけた。登山好きでも知られ、女性の登山の会を主宰。NHK放送文化賞(1962年)、芸術選奨文部大臣賞(1973年)、読売文学賞(1980年)などを受賞、また、1977年には紫綬褒章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ビギナーズ・クラシックス 万葉集 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
名歌140首を丁寧に解説。万葉集が不思議なほどよく分かる!楽しめる!
日本最古の歌集万葉集から名歌140首を選び丁寧に解説。歌に生き、恋に死んだ人々の歌を、しみじみ味わう本。参考情報を付しながら、古文の力がなくても十分古典の面白さがわかる。ビジュアル面も充実。
内容(「BOOK」データベースより)
さまざまな階層の人々が自らの心を歌ったわが国最古の歌集「万葉集」から名歌約140首を選び丁寧に解説。参考歌を含めて約200首を収録。参考情報を付しながら、歌に託した万葉人のさまざまな思いがよくわかるように構成。原文も現代語訳も総ルビ付きで、朗読にも最適。